富山でも急増!「夏インフルA型」の特徴と予防法|南條内科おなかクリニック|富山市の内科・消化器内科・内視鏡内科

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医療コラム

富山でも急増!「夏インフルA型」の特徴と予防法|南條内科おなかクリニック|富山市の内科・消化器内科・内視鏡内科

富山でも急増!「夏インフルA型」の特徴と予防法

はじめに:猛暑の8月に「インフルエンザ流行開始」の発表

「インフルエンザ=冬の病気」というイメージをお持ちではありませんか?

 

実は、東京都が8月27日付で「インフルエンザの流行開始」を発表しました(例年より1か月以上早い流行入りです)。夏休みやお盆休みに伴う大規模な人の移動、旅行や帰省、各種イベントの再開などを背景に、全国的に感染者数が急増しています。

 

ここ富山県内(富山市)でも、夏場にもかかわらず発熱や全身のだるさを訴えて受診される患者様の中に、インフルエンザA型と診断されるケースが相次いでおり、
定点医療機関のインフルエンザ報告数は、流行開始の目安となる基準値 1.0人/定点医療機関(週)まで増えています。

このブログでは、富山市の皆様に向けて、現在猛威を振るう「夏インフルA型」の特徴や予防法、そして当院が得意とする消化器(おなか)の症状との関連について詳しく解説します。

 

なぜ今、夏なのにインフルエンザA型が流行しているのか?

夏場にインフルエンザが拡大している背景には、夏特有の生活環境や人の流れが深く関係しています。

 

  • 夏休み・お盆休みの「広域移動」

     

    首都圏など流行が先行している地域への旅行・帰省・イベント参加により、富山県内へウイルスが持ち込まれたり持ち帰られたりする機会が増えました。
  • クーラー稼働による「密閉・乾燥空間」

     

    連日の猛暑により、室内の窓を閉め切ってエアコンをつけっぱなしにするご家庭やオフィスが増えています。換気が不十分になり、さらにエアコンの送風によって室内でウイルスが滞留しやすくなります。
  • 夏の室内外の寒暖差と「免疫力低下」

     

    猛暑の外気と涼しい室内との行き来、冷えすぎ、睡眠不足、食欲不振(夏バテ)などにより、自律神経が乱れ、ウイルスに対する体自身の防御機能(免疫力)が低下しています。
「エアコンによる冷えだろう」「ただの夏風邪だろう」と軽く考えて受診が遅れると、ご家族や職場・学校で一気に感染が広がってしまう危険性があります。

 

夏のインフルエンザA型の特徴と初期症状

現在検出されている中心は「インフルエンザA型」です。変異しやすく感染力が強いのが特徴で、冬場と同等の感染力を持っています。

 

主な初期症状

  • 38℃以上の突発的な高熱
  • 激しい頭痛、関節痛、筋肉痛
  • 体の奥から湧くような強い倦怠感(全身の重だるさ)
  • 喉の激しい痛み、咳、鼻水
  • 腹痛、下痢、吐き気などの消化器症状
最大の特徴は、「ある時刻から急激に熱が上がり、全身の節々の痛みやだるさが強く出る」という急発症のプロセスです。一般的な夏風邪(微熱から徐々に進行する)とはスピード感が異なります。

 

夏風邪・コロナ・熱中症との違い・見分け方

夏に体調を崩すと、「熱中症か?」「コロナか?」「インフルか?」と判断に迷うことが増えます。以下の特徴を参考にしてください。

 

疾患・状態 発熱のプロセス 全身症状の特徴 消化器症状(お腹の不調)
インフルエンザA型 38℃以上の急激な高熱 全身の関節痛・筋肉痛・強いだるさ 見られることがある
一般的な夏風邪 微熱〜緩やかな発熱 喉の痛み、口内炎、長引く咳 一部(手足口病など)で見られる
新型コロナウイルス 発熱(個人差が大きい) 喉の激痛、強い倦怠感、味覚・嗅覚障害 見られることがある
熱中症 体温の上昇(環境依存) めまい、立ちくらみ、足のつり、意識障害 吐き気・胃のムカムカ
※熱中症とインフルエンザを併発するケース(熱中症で体調が弱っているところにウイルス感染する)もあります。「おかしいな」と思ったら自己判断せず、体を休めて水分を補給しましょう。

 

当院ならではの視点:インフルエンザと「お腹の症状(腹痛・下痢)」

当院「南條内科おなかクリニック」は、一般的な内科診療に加え、胃腸や消化器の診療を専門としております。

 

インフルエンザというと呼吸器の症状(咳や鼻水)を思い浮かべがちですが、実は高熱や全身の炎症反応に伴って胃腸の働きが著しく低下し、吐き気・腹痛・下痢を伴うケースも少なくありません。

 

また、富山県内でも夏場はカンピロバクターや黄色ブドウ球菌といった「細菌性食中毒」や「ウイルス性胃腸炎」が多発する時期です。

 

「熱があってお腹も痛い」という場合、それがインフルエンザによるものなのか、それとも食中毒や胃腸炎によるものなのかで治療方針が変わってきます。お腹の症状が重い場合は、自力での水分の摂取が困難になり脱水症状を引き起こしやすいため、無理をせず消化器内科・内科を受診してください。

 

今日からできる感染予防策5選

感染リスクを下げるために、ご家庭や職場ですぐに取り入れられる予防法です。

 

1. 手洗いと手指消毒の徹底

帰宅時、食事前、公共の場所(電車、バス、商業施設)を利用した後は、必ず石鹸と流水で20秒以上手を洗いましょう。

 

2. エアコン使用中も「こまめな換気」

密閉された室内ではウイルスが充満します。

 

  • 1時間に1〜2回、数分程度窓を2箇所開けて空気の通り道を作る
  • サーキュレーターや換気扇を同時に回す

3. 適度な保湿と水分補給

エアコンの効いた部屋は乾燥しています。喉の粘膜が乾くとウイルスが侵入しやすくなります。

 

  • こまめにお茶や水分を摂り、喉を潤す
  • 室内の湿度が下がりすぎないよう注意する

4. 人混みでの不織布マスク着用(咳エチケット)

混雑した店内や公共交通機関、医療機関などを訪問する際は、不織布マスクの着用をお勧めします。咳やくしゃみが出るときは肘の内側やティッシュで覆いましょう。

 

5. 免疫力を保つ生活習慣

  • 栄養バランスの良い食事(ビタミン・タンパク質を意識)
  • 十分な睡眠(夜間の冷房を上手に使って深睡眠を確保する)
  • 冷やしすぎない工夫(ぬるめのお風呂に浸かって体を温める)

発熱時の「受診のタイミング」について

「発熱したから今すぐ受診したい」と思われるかもしれませんが、検査のタイミングには注意が必要です。

 

  • 抗原検査のベストタイミング:発症(発熱など)から12時間〜24時間経過後

     

    熱が上がった直後に検査を受けると、体内のウイルス量が少なすぎて「本当は感染しているのに陰性(偽陰性)」と出てしまうことがあります。
  • 抗インフルエンザ薬の効果:発症から48時間以内

     

    発熱してから半日〜1日ほど様子を見て受診していただくのが最も確実ですが、薬の効果を高めるためには発症から48時間以内に治療を始める必要があります。

すぐに受診が必要な緊急サイン

以下の症状が見られる場合は、時間を置かずに速やかに受診してください。

 

  • 息苦しさや胸の痛みがある
  • 水分が摂れず、おしっこが出ない(脱水症状)
  • 意識が朦朧としている、会話がかみ合わない
  • 激しい嘔吐や下痢が続いている
  • 高齢の方、基礎疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など)をお持ちの方

富山市の皆様へ:南條内科おなかクリニックからのメッセージ

夏休みが明け、新学期や仕事の本格化に伴って人の移動や接触がさらに増えると、感染が一段と広がる恐れがあります。

 

「夏にインフルエンザなんて」と油断せず、体調の変化を感じたら速やかに休息をとり、感染を広げない行動を心がけましょう。

 

当院「南條内科おなかクリニック」(富山市)では、発熱外来でのインフルエンザ・コロナの検査・治療はもちろん、発熱に伴うお腹の不調や胃腸症状への対応も行っております。

 

ご自身と大切なご家族の健康を守るため、体調に不安がある方はお気軽に当院までご相談ください。
富山県感染症発生動向速報 https://www.pref.toyama.jp/documents/51372/kansen2634w.pdf