肺炎球菌ワクチン接種を受けましょう!
- 2023年9月1日
- その他の病気
肺炎球菌ワクチン接種を受けましょう!
肺炎球菌による肺炎は、代表的な高齢者の死因です。ワクチン接種をして肺炎を予防しましょう!
※ワクチン接種をご希望の方は、WEB予約 または 電話(076-464-6213)でのご予約をお願いいたします。
肺炎球菌とは
肺炎球菌は、莢膜(きょうまく)という厚い膜に覆われていて、からだの免疫からの攻撃に強く、退治するのが難しい細菌です。しかも、抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌も登場しており、肺炎球菌感染症は重症化しやすく、いまでも命にかかわる感染症です。
肺炎球菌による感染症
肺炎球菌は主に子供の鼻やのどにいて、咳やくしゃみによって周囲に飛び散り、それを吸い込んだ人へと広がっていきます(飛沫感染)。からだの抵抗力(免疫力)が低下している人などが肺炎球菌に感染すると、肺炎球菌感染症になることがあります。成人の肺炎球菌感染症は、主に小児に棲み付いている肺炎球菌が感染することで起こると考えられています。
また、日本人の約3~5%の高齢者では鼻やのどの奥に肺炎球菌がいて、何らかのきっかけで空気の通り道である気管・気管支・肺に広がって、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎の原因として一番多い!
成人が日常でかかる肺炎の原因菌としては、肺炎球菌が一番多いといわれています。肺炎で亡くなる方の97.9%が65歳以上という報告があり(2021年, 厚生労働省.人口動態統計(確定数))、特に65歳以上の方は肺炎球菌による肺炎を予防することが大切です。
肺炎球菌ワクチンで肺炎球菌の感染症を予防できる!
肺炎球菌には 93 種類のタイプ(血清型)があり、いま定期接種で使用されている「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類のタイプ(血清型)に効果があります。また、この23種類のタイプ(血清型)は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるという研究結果があります。
あえてシンプルに言うと、肺炎球菌ワクチンを受けて抗体が十分にできれば、命にかかわるような肺炎球菌による感染症のリスクを約1/3に減らせられるということになります。
1.高齢者の肺炎球菌感染症予防接種(定期接種)
対象者(1)
60歳以上65歳未満の方心臓、腎臓、呼吸器疾患等により各々の障害で1級の方
対象者(2)
令和5年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方
費用(自己負担分)
3,000円(料金は接種券に記載されています。)
※生活保護を受給されている方、東日本大震災で被災された方は無料(自己負担免除)です。
2.任意接種
対象者
どなたでも接種することができます。
但し、5年以内に肺炎球菌の予防接種を受けた方は副作用が強く出ることが予想され、推奨されません。
費用
8,800円(税込)