早めのインフルエンザワクチン接種で、肺炎予防!
- 2024年9月12日
- その他の病気
早めのインフルエンザワクチン接種で、肺炎予防!
今シーズンもインフルエンザの流行に警戒!
例年 国内のインフルエンザの流行は 11月末から始まりますが、直近の2シーズンは コロナ禍明けの2022年12月末以降 2024年5月まで長期にわたり シーズンを通してインフルエンザが流行していました。
今シーズンのインフルエンザ流行はどう予想されているでしょうか。
直近の南半球の流行が 北半球の流行の予測指標となるのですが、オーストラリアにおける今年7月中旬までに報告されたインフルエンザの届出数は約20万件で、インフルエンザ流行期のピークが早かった2022年を除いた年の同時期における届け出数および過去5年間の平均値※を上回っています1)。南米の数か国、アフリカ東部、アフリカ南部、オセアニアの数か国でインフルエンザウイルスの活動の活発化が報告されており2)、今冬の北半球でもインフルエンザ流行への警戒が必要です。
※2020年および2021年は除く
1)Australian Respiratory Surveillance Reports 2024 No. 8 – | Australian Government Department of Health and Aged Care
2)WHO Global Respiratory Virus Activity Weekly Update N°484
誤解!インフルエンザワクチンの効果は3か月?
「インフルエンザワクチンの効果は3か月だから、できるだけギリギリになってから打った方がいいよ」なんて話を聞きませんか?これ、誤解です。
インフルエンザワクチンの効果は5ヶ月くらい続くと考えられています。どんなメカニズムで5ヶ月も効果が持続するのでしょうか?
ワクチンを打つと身体で抗体がつくられ、時間とともにその量は減ってきますが、インフルエンザの流行期になると、日常生活の中でインフルエンザウイルスに接触しますので、その都度、身体の免疫システムが反応して抗体をつくる力などの免疫力が強くなります(ナチュラル・ブースト効果)。自然に2回目、3回目のワクチンを打ったような効果が得られ、流行期の5か月程度(例年では11月から3月くらい)は免疫を維持することができるのです。
早めのインフルエンザワクチン接種が望ましい
インフルエンザワクチンを接種してから十分な量の抗体ができるまでに2週間から4週間かかります。したがって、周囲の方にインフルエンザ感染者がでてからワクチン接種を受けても間に合いません。上述のように、インフルエンザワクチンの効果は流行期の間続くことが期待されますので、特に高齢者など重症化リスクの高い方は、敢えてワクチン接種の時期を遅らすことなく、インフルエンザ感染者が増える前に 早めのワクチン接種が望ましいと思われます。
インフルエンザワクチンの接種が始まります!
〇一般
・期間:2024年9月17日~
・対象:12歳以上の方
・費用:3,500円(税込)
〇高齢者(富山市)
・期間:2024年10月1日~2025年1月31日
・対象:富山市にお住まいの65歳以上の方
・費用:1,700円(税込、接種券利用時) 一部の方は無料です。
〇高齢者(舟橋村)
・期間:2024年10月1日~2025年1月31日
・対象:舟橋村にお住まいの65歳以上の方
・費用:1,500円(税込、接種券利用時) 一部の方は無料です。
〇小学生・中学生(富山市) こちらもご参照ください
・期間:2024年10月1日~2025年1月31日
・対象:富山市にお住まいの小学生・中学生
・費用:500円(税込、接種費助成券利用時)
※「富山市こどもインフルエンザ予防接種費助成券」をご持参ください
ご予約は WEB予約 または お電話 076-464-6213 でお受けいたします。
新型コロナワクチン接種との同時接種も可能です。