健康講演会のご報告
- 2024年11月21日
- 雑感
健康講演会のご報告
健康講演会で講師を務めました
富山市北保健福祉センター様よりお声掛けをいただき、11月21日に奥田北地区の住民を対象とした健康講演会で講師を務めました。「今さら聞けない おなかの症状と大腸がん予防」の演題名で、胸やけ、胃もたれ、便秘などのおなかの症状が起こるメカニズムや対象方法、大腸がん、胃がんの早期発見・早期治療の大切さ、がん検診の有用性についてお話ししました。講演前には、住民の方がどのくらい集まってくれるのか心配していましたが、平日の昼間の開催にもかかわらず40人弱の地区住民が集まってくださり、用意された椅子はほぼ埋まった状態でした。60分間という長丁場でしたが、皆さん最後までご参加くださり、多くの質問をいただいて病気についての理解を深める機会を提供できたように思います。
適応性弛緩の重要性をご理解いただきました
適応性弛緩とは、食物が胃の中に入ったときに胃の上部の緊張が緩んで食物を受け入れる動きのことを言い、これがうまく働かないことが胃もたれ一因となります。このことを動画を用いて説明した際には、「ホ~っ」といった驚きの声が聞こえました。消化器内科医にとっては当たり前の知識ですが、一般の方には新鮮な情報であったようです。胃もたれは誰でも経験するありふれた症状ですが、症状のメカニズムを理解されている方は多くありません。今回の講演が、自分のおなかで起こっていることがイメージできて適切な対処をしていただくことにつながれば良いなと思います。
内視鏡写真が好評でした
大腸カメラの検査について、検査前日の準備を含めた検査の流れをご説明したうえで、実際にどのような画像が得られるのか見ていただきました。私のクリニックで実際に撮った写真を見ていただき、どのくらいキレイな画像で診断しているのか知っていただきました。クリニックで使用している細い大腸カメラでも拡大観察ができること、NBIという特殊な光を利用してポリープの表面を観察してポリープの質を診断していることのほか、大腸ポリープの切除方法についても実際の写真を見ていただきながら説明したのですが、住民の方々はとても興味深そうに真剣に私の話を聞いてくださいました。
以上、健康講演会のご報告でした。