夏本番!食中毒に要注意!
- 2025年7月13日
- 消化器の病気
夏本番!食中毒に要注意!
連日真夏日が続き、北陸地方は7月20日前後に梅雨明けの見込みとなり、いよいよ夏本番ですね! 海水浴やキャンプ、花火大会など楽しいイベントが盛りだくさんの季節ですが、この時期に特に気をつけたいのが食中毒です。
気温が高く、湿度も上がる夏は細菌が繁殖しやすいため、食中毒のリスクがぐっと高まります。 実際に、富山県でも感染性胃腸炎がじわじわと増えてきています。
「まさか自分が…」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとした油断が命取りになることも。今回は、夏の食中毒を予防するためのポイントをしっかりと押さえて、安全で楽しい夏を過ごしましょう!
なぜ夏に食中毒が増えるの?
食中毒菌の多くは、高温多湿の環境で活発に増殖します。特に20℃~40℃の温度帯は菌にとって「快適な温度」で、あっという間に増えてしまいます。日本の夏はまさにこの条件にぴったり!普段は食中毒を引き起こさない程度の菌の量でも、食品の中で増殖することで、食中毒の原因となってしまうのです。
食中毒予防の3原則を徹底しよう!
食中毒予防の基本は「つけない」「増やさない」「やっつける」の3原則です。
1. つけない(清潔)
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調理前、食事前、トイレの後には石鹸でしっかり手洗い! 指の間や爪の先まで丁寧に洗いましょう。
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調理器具の洗浄・消毒を徹底! 包丁やまな板は肉や魚を切った後、野菜などを切る前に必ず洗い、熱湯消毒や漂白剤での消毒を心がけましょう。
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食材の使い分けを! 生肉や生魚と、生で食べる野菜などは、まな板や包丁を使い分けるか、洗ってから使うようにしましょう。
2. 増やさない(迅速・冷却)
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食品はすぐに冷蔵・冷凍保存! 買ってきた食材は常温に放置せず、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
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調理後は早めに食べる! 作り置きした料理は、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫に入れ、できるだけ早く食べ切りましょう。
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解凍は冷蔵庫で! 冷凍食品の解凍は、電子レンジを使うか、冷蔵庫の中で時間をかけて行いましょう。常温での解凍は菌が増殖する原因になります。
3. やっつける(加熱)
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食品は中心部までしっかり加熱! 特に肉や魚、卵は、中まで火が通っているか確認しましょう。中心部の温度が75℃で1分以上加熱するのが目安です。
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残った料理の温め直しも十分に! 電子レンジで温める際も、全体が均一に熱くなるようにかき混ぜるなど工夫しましょう。
こんなシーンにも注意!
BBQやピクニック
外での食事は開放感があって楽しいものですが、実は食中毒のリスクも高まります。
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保冷剤をしっかり利用! 食材はクーラーボックスに入れ、保冷剤をたっぷり入れて持ち運びましょう。
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生肉とその他の食材を分ける! 同じ容器に入れたり、隣同士に置いたりしないように注意しましょう。
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焼き加減を確認! 特に鶏肉や豚肉は、中までしっかり火が通っているか確認しましょう。
お弁当
特に夏場は、お弁当も傷みやすくなります。
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前日の作り置きは避ける! できるだけ朝作ったものを入れましょう。
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水分の多いものは避ける! 菌が繁殖しやすいので、汁気の多いおかずは避けましょう。
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おかずは十分に冷ましてから詰める! 温かいものを詰めると、お弁当箱の中で水滴ができ、菌が繁殖しやすくなります。
楽しい夏の思い出を作るためにも、食中毒予防はとても大切です。ちょっとした心がけで防げることばかりですので、今年の夏は、食中毒に負けずに思いっきり楽しみましょう!
何か食中毒について気になることがあれば、いつでも相談してくださいね。