市民健康講座のご報告
- 2023年11月17日
- 雑感
市民健康講座のご報告
市民健康講座で講師を務めました
富山市北保健福祉センター様よりお声掛けをいただき、10月15日に草島地区の住民を対象とした健康講座で講師を務めてまいりました。コロナ禍のために4年ぶりの開催となった「よろず学習塾」の再開第一弾として、大腸がん、胃がんの早期発見・早期治療の大切さ、がん検診の有用性についての講演でした。講演前には、住民の方がどのくらい集まってくれるのか心配していましたが、当日は会場となった草島公民館にちょうど50人の地区住民が集まり、用意された椅子はほぼ埋まった状態でした。60分間という長丁場でしたが、皆さん最後までご参加くださり、前半、後半2回の質疑の時間には、多くの質問をいただいて病気についての理解を深める機会を提供できたように思います。
内視鏡写真が好評でした
大腸カメラ、胃カメラの検査について、検査前日の準備を含めた検査の流れをご説明したうえで、実際にどのような画像が得られるのか見ていただきました。私のクリニックで実際に撮った写真を見ていただき、どのくらいキレイな画像で診断しているのか知っていただきました。クリニックで使用している細い大腸カメラでも拡大観察ができること、NBIという特殊な光を利用してポリープの表面を観察してポリープの質を診断していることのほか、大腸ポリープの切除方法についても実際の写真を見ていただきながら説明したのですが、住民の方々はとても興味深そうに真剣に私の話を聞いてくださいました。また、胃カメラ検査では鼻から挿入できる細いカメラでも十分にキレイな画像が得られること、胃だけでなく咽頭(のど)、食道、十二指腸も観察されることなどを理解していただきました。さらに、ピロリ菌が感染している胃と感染していない胃の写真を見比べてもらい、ピロリ菌が感染することで胃にどんな影響があるのか、視覚的にわかりやすくご説明しました。
今後の市民向け講座
今回の健康講座では、参加者から「わかりやすいお話だった」「胃カメラの検診を今度受けてみよう」などといった声をいただき、私の中でも合格点の講演ができました。帰りの車の中ではホッとした気持ちが大半を占めていましたが、スライドをこうしておけば良かったとか、こんな風に質問に答えればよかったとか、改善点がいくつも浮かんできました。時間的な制約がある中で、伝えたいことに優先順位をつけ、市民の皆様に理解しやすい表現でプレゼンテーションすることの難しさを再認識した次第です。来年の2月以降には、別の地区での健康講座を担当する予定となっており、住民の皆さんの健康につながる講演となるように努めたいと考えております。
以上、市民健康講座のご報告でした。